グリーンものづくりの
未来を切り拓く
Technology/
Service
耐圧容器を必要としない「ファインバブル合成技術」
「ファインバブル」とは直径1 μm未満の泡である「ウルトラファインバブル(UFB)」と直径1 μm以上100 μm未満の泡である「マイクロバブル(MB)」の総称です。
このように気泡のサイズをナノオーダー・マイクロオーダーまで小さくした「ファインバブル」は、我々が普段目にするミリオーダーの気泡とは異なる特長を示します。
- 気泡の浮上速度が遅く、長時間滞留させられる
- 気泡の比表面積が非常に大きくなる
- 気泡同士は表面電荷の反発によって合一しにくい
- 自己加圧効果によって内圧が上昇し、気体の溶解性が向上する

従来の気相-液相反応では、気体の溶存濃度および反応性を高く維持するため、耐圧容器を用いて高温・高圧下で激しく撹拌しながら反応させる方法が一般的でした。しかし、効率性だけでなく安全性・環境負荷低減も求められる現代において、従来法の改善は強く求められています。我々は様々な気体成分に対して反応に最適な条件の「ファインバブル」にすることで、常温・常圧下、耐圧容器を必要としない気相-液相反応プロセスの開発に成功しています。

グリーンものづくりに重要な「フロー反応技術」
化学品の製造プロセスはバッチ式とフロー式に大別されます。
バッチ式とは、反応釜に必要な原料を投入し、反応終了後に生成物を取り出し、単離・精製を行う方法で、現在化学品のほとんどはこのバッチ式を繰り返し行うことで合成されています。
しかしながら、このバッチ式は、反応の度に中間体生成物の単離・精製操作を行うため、生産効率が低く環境負荷の大きな方法であることが多く、その代替が強く求められています。
一方、フロー反応とは、バッチ式で用いられるような反応釜は必要なく、微細な流路に原料を一方向に流し込むことで、単離・精製不要な最終生成物までの反応を連続的に行います。 このようなフロー反応には以下のような特長があり、様々な化学品製造においてバッチ式からのシフトが期待されています。
- 反応収率の向上(高純度)
- 反応速度の向上(時短)
- 省エネルギー
- 廃棄物の排出が少ない
- 反応制御の簡便性
- 設備がコンパクトで安価
- 安全性に優れる
- スケールアップが容易(連続生産)
- 低コスト

導入が期待される反応例
- 高温高圧反応
- 光反応
- ナノ粒子、エマルション生成
- 精密制御が必要な反応
- 不安定中間体を取り扱う反応
- 危険性物質を取り扱う反応
フロー反応技術を支える
「マイクロ波」と「反応条件最適化プログラム」
フロー式は、バッチ式と比べて様々な特長がある一方、ファインケミカルズのような複雑な反応工程への導入は難しいと言われています。
そこで我々は、ファインケミカルズのような複雑な反応工程もフロー化ができるよう、マイクロ波(半導体素子発信機)を活用した急速的・物質選択的な加熱による標的分子の当量反応・反応工程の削減に取り組んでいます。
また、インライン分析と機械学習を活用した反応条件の最適化プログラムによる高収率化(高純度化)にも取り組んでいます。

About Us
Bubble&Flowは、静岡大学 間瀬研究室で取り組んでいるファインバブルとマイクロ波フロー反応技術を社会実装するために設立されました。
化学品は私たちの身の回りの様々な場所で使われており、これまでの人類社会の発展に大きく貢献しました。
その一方、化学品は製造時にCO₂を多量に発生することが知られており、現代の環境問題の一因にもなってしまっています。
今を生きる私たちにとって、サステイナブルな社会を実現するためには、化学品づくりのイノベーションが必要不可欠です。
Bubble&Flowは、ファインバブル、マイクロ波、フロー反応、機械学習を駆使して、E-Factor(廃棄物指標)・エネルギー・コストを最小化して、安全性・再現性・生産性・選択性を最大化する「グリーンものづくり」に挑戦しています。
Company Profile
会社名称
株式会社Bubble&Flow
事業内容
ファインバブルおよびフロー反応を活用した化学品づくり、化学品の開発・販売
設立
2024年6月25日
代表
代表取締役 川上 登福
取締役 衣笠 仁教
取締役 間瀬 暢之
主要株主
株式会社先端技術共創機構
Team

代表取締役
川上 登福
商社、GEを経て、IGPIに参画
株式会社経営共創基盤(IGPI)共同経営者 マネージングディレクター、
株式会社先端技術共創機構(ATAC)代表取締役

取締役
衣笠 仁教
大手化学企業(R&D)、独立系ベンチャーキャピタルを経て、IGPIグループ先端技術共創機構(ATAC)に参画
ATACでは先端技術の社会実装、起業支援、スタートアップ経営にハンズオンで取り組む

取締役
間瀬 暢之
静岡大学工学部・教授、グリーン科学技術研究所・所長
有機化学、分子触媒化学、プロセス化学を専門とし、グリーンものづくりに取り組む
ファインバブル、マイクロ波、フロー反応などを合成化学に融合